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ベストホーム桑名のおうちの話 【 家づくりの素朴な疑問を家づくりのプロに聞いてみよう⑥】

ベストホームは「暮らしを変える 住まいをつくる」をコンセプトに 富山の風土に合った家づくりを実践しています。ここでは施工事例や家づくりの豆知識などなどお伝えしていきます。

Q.ローコストにおしゃれな家はつくれますか?

A.シンプルな引き算の設計を心掛けましょう。

 

装飾要素を加えるデザインはコストも増します。基本は足すより引く方がコストダウンになります。ただしスッキリ見せるために、逆に表に出ない手間や部材が必要になることも少なくありません。また強度や耐久性に悪影響があっては問題ですので、狙う意図をしっかり伝えプロに意見を求めましょう。

 

施主支給や部分的なセルフビルドという方法もありますが、可否は事前に確認が必要です。

施主自らが支給するとはいっても、そのための打合せ、採用・設置可否の検討、図面への反映、取付け下地の準備や工程の段取りなど建築会社側の仕事は結構あります。また責任や保証範囲等の問題もあるので前もって十分に相談しておきましょう。

 

 

Q.完成見学会には行った方がいいですか?

A.家づくりの先輩が建てたリアルな一例です。ぜひ行ってみてください。

モデルハウスは住宅会社の事情で建てた一例ですので、どちらかというと“見せる”ための要素を盛り込んだフィクションともいえます(といってもお客様や時代のニーズに答えた、あるいは先取りした提案ですのでとても参考になります)

 

対して完成見学会のお宅は、家づくりの先輩が実際に暮らすために建てたリアルな一例といえます。要望や制約・予算などは個別様々でしょうから、できれば複数の場に足を運び、担当者や施主から重視した点や苦労話なども合わせて聞くことができたら、共有共感できる点も見つかり最高のケーススタディになりますよ。

 

 

Q.ペットと暮らすのに適した家とは

A. ペットも人も快適で健康でいられることです。

ペットは大切な家族です。ペットのお世話をするのは人です。ペットも人も互いに快適で健康に暮らせる家にしましょう。

 

清潔を保つ

外から汚れを持ち込まないよう、玄関付近に足洗い場やケア用品の置場を設けたり、お風呂場までの動線を工夫しましょう。またオシッコをそそうしたり食べこぼしや抜け毛もあるので、内装には汚れにくく掃除しやすい素材を用いましょう

 

家の中での事故を防ぐ

家の中で意外に多いのが落下事故。家具や階段、ベランダや窓など危険要素がたくさんあります。浴槽に落ちて溺れる、キッチンで鍋をひっくり返す、包丁でケガをする、化粧品・洗剤・小物などの誤飲誤食、植物を食べて中毒を起こしたり電気コードをかじって感電なんてこともあります。

 

これらはもう人の子供と同じで、ドアやフェンスで危険な場所へ近づかせない、危険なものを放置しないように注意しましょう。

 

また、ツルツルのフローリングで転倒し骨折したり脚腰に負担がかかり脱臼やヘルニアになるということもあります。滑りにくい床材にする、ペットの高齢化に備え階段や段差を緩やかにするなど、人のためのバリアフリー対策と同様の配慮をしましょう。

 

運動不足とストレスを解消

犬は活発で動き回りたがるもの。庭にドックランを作れたらよいのですが、広いスペースもそうそう取れないですね。そんなときは回遊動線を設けるのも一つです。家事効率もよくなって一石二鳥ですね。

 

猫は高いところに上るのが大好き。吹抜にキャットウォークを設けたり壁に足掛かりになるような棚を渡したり、キャットタワーなどのグッズを置いたりと立体的な猫動線を作っておきましょう。

また、気ままな猫は行く手を阻まれるとムキになりがち、ペットドアを付けて好きな時に行き来できるようにしてあげましょう。爪とぎも止めさせようと考えず、麻縄を巻いたりグッズを置いたりして場所を決めてあげましょう。

 

プライベートも大切

一方でペットも人と同様プライベートな感覚を持っています。眠る場所、排泄する場所をなるべく家族から見えないよう配置してあげると安心します。

 

また、猫は多頭飼いの場合でも基本的に単独行動を好むので、陽だまりや狭い場所などそれぞれのお気に入りの居場所を持てるよう予め計画しておきましょう。

 

適温ときれいな空気を保つ

ペットにとって適度な室温は種類や個体差にもよりますが、夏25℃、冬22℃程度といいます。概ね人の快適温度と同じくらいですが、犬や猫は人のように全身で汗をかいて気化熱で温度を下げることはできないので、寒さよりも暑さに注意してあげください。

 

見逃しがちですが断熱不足で隙間の多い家では冬は上下温度が生じやすく、床に近い高さ暮らしているペットは人よりも寒く感じている場合があります。またハウスダストは足元付近に溜まりやすいので、気密の悪さに起因する換気不良にも注意してください。

 

 

まとめ

ペットのためとはいっても、ほとんどのことが人の暮らしを快適で健康にするために必要なことばかりです。

きちんと心配りをして、ペットと人の幸せな暮らしを実現しましょう。