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ベストホーム桑名のおうちの話 【 家づくりの素朴な疑問を家づくりのプロに聞いてみよう⑦】

ベストホームは「暮らしを変える 住まいをつくる」をコンセプトに 富山の風土に合った家づくりを実践しています。ここでは施工事例や家づくりの豆知識などなどお伝えしていきます。

Q.建売住宅のメリットは?

A.建売住宅は家と一緒に時間と労力を買うようなものです

 

注文住宅を「建てる」までの手順

注文住宅を建てようと思うと次のような手順になります。 

  1. 住宅会社を探す
  2. モデルハウスや内覧会を見学
  3. 各種条件や要望を相談
  4. 資金計画・ローンシミュレーション
  5. 土地探し
  6. 間取りやデザインの打合せ
  7. プラン提案を受ける
  8. 見積りを取る
  9. 内容に合意できれば「建築請負契約」

 

加えて住宅ローン手続き、土地購入、建築許可を受けてようやく着工〜完成・引渡となり最短でも半年、普通は一年がかりの大事業です。

 

建売住宅を「買う」までの手順

建売住宅と注文住宅の一番の違いは建売住宅は現物が現地に建っているという点です。

  1. 建売住宅を探す
  2. 建売住宅を見学
  3. 各種条件や購入費用の確認
  4. 資金計画・ローンシミュレーション
  5. 内容に合意できれば「売買契約」

 

一から土地を探すことも間取りの打合せをする必要もなく、それがあなたの予算や希望に叶っていればすぐにでも買うことができるのです。

 

建売住宅のメリット

建売住宅のメリットは何といっても購入までのスピードです。一から土地探しや設計の打合せが不要なので時間も手間も大幅に節約できます。

家づくりになるべく時間や労力を掛けたくない、色々考えたり決めたりするのは難しそうだから現物を見て決めたいといった場合にはメリットが大きいです。

また建売住宅は、人気の立地や買い得感のある価格に設定されていることも多いですので自分の条件に合わせ検討してみてください。

 

建売住宅のデメリット

デメリットは自由が利かないことです。

現物ができてしまっているので、すべてが自分の思いどおりという物件はまず無いでしょう。但し引渡前にカスタマイズ可能なケースもありますので販売会社に相談してみてください。

また、買い得感ある価格の裏には販売する側の事情が隠れている場合があります。閑散期に工事する、場所や時期を合わせて複数棟同時に工事するなどはコストを抑える工夫ですが、なかには単に材料や工数がカットされているなんて場合もあるでしょう。建築過程が見えない分、会社の信用と合わせて第三者によるチェックや評価を受け品質や内容が見える化された建売住宅を選ぶ方が安心です。

 

Q.鉄筋・鉄骨もあるけど木造住宅で大丈夫?

A.木は優れた材料です。できるだけ国産材で木造住宅を建ててください

木は丈夫です

木は鉄やコンクリートに比べて弱いと思われるでしょうが実は重さに対する強さでは木の方が優れています。家を軽く作れることは耐震的にも有利な面もあるのです。

さらに実は火にも強いのです。木は表面が炭になると酸素の供給が断たれ中心部まで燃えにくいのです。対して熱を伝えやすい鉄は熱による強度低下が激しく火災時に倒壊する恐れもあるのです。

 

木は温かいです

木は熱を伝えにくい特性があります。

鉄やコンクリートに肌が触れるとヒヤッとするのはこれらが熱を伝えやすいため肌から熱が奪われるからです。熱が伝わりにくい木の表面はより温かくやさしく感じられるのです。

 

木は地球に優しい資源です

木は太陽光をエネルギーに二酸化炭素と水を使って光合成をおこないブドウ糖と酸素を作っています。そして伐採後も燃えたり腐朽するまで二酸化炭素を固定し続けます。つまり木を植えて、育て、伐採し利用、再び植えるといったサイクルを続けることは地球環境の健全性維持に適った産業活動なのです。

 

日本では戦後盛んに植林が行われたお陰で現在では史上空前の豊かな森林資源量に育っていて、実は森林資源の年間増加量は木材の年間使用量を上回っているのです。つまり、先述のサイクルを軌道に乗せれば利子だけで食べていけるようになるわけです。

 

他にも森林には土壌保全・水源涵養・レクリエーションなど他にも多様な機能があります。できるだけ国産材で木造住宅を建てることは、日本に暮らす自分たち自身の大いな助けになるのです。

 

Q.注文住宅の坪単価の注意点は?

A. 坪単価の内訳を確認してください

坪単価は住宅の坪数あたりの目安の単価です。

注文住宅は個別の要望に応じて設計するので決まった形がありません。基本的に坪数も違えばデザインも性能も一点ものですので設計して積算してみないと正確な価格が出せません。家を建てるときには価格は非常に大切な判断要素ですから事前に見当をつけるための概算単価として坪単価が使われます。 ここで注意が必要なのが、坪単価に含む範囲が明確に決まってないことです。

 

坪単価とは

下記は弊社注文住宅の詳細見積書項目の一例です。各社で呼び名は違っても概ねこのような項目(工種)で住宅が構成されていると思います。

  • 仮設工事
  • 基礎工事
  • 木工事
  • 気密断熱工事
  • 建材工事
  • 屋根板金工事
  • 外部建具工事
  • 室内建具工事
  • 左官タイル工事
  • 塗装工事
  • 外壁工事
  • 内装工事
  • 電気設備工事
  • 冷暖房空調工事
  • 換気設備工事
  • 給排水設備工事
  • 衛生設備機器工事
  • カーテン工事
  • 雑工事
  • 諸経費

 

弊社の場合は、上記の合計(≒引っ越しで家財道具を運べば生活が始められる内容)を坪数(施工面積)で割り返したものを坪単価とし、グレード毎に平均的な単価をお伝えしています。外構工事や地盤改良工事は含めず別途見積りしています。

 

また一般には坪単価を一坪あたりの「建築本体工事」として下記のような項目を除くパターンの方が多いと思います。

  • 後付け可能なエアコンやカーテン、あるいは照明器具を含めないパターン
  • 足場などの仮設工事や外部給排水工事も含めないパターン
  • 設計申請費や諸経費を含めないパターン

 

分母の坪数についても「延床面積」なのか「施工面積」なのか、消費税も「税込」なのか「税別」なのかで違ってきます。厄介なことにこの辺りが会社により様々ですので坪単価で価格比較するときは必ず確認してください。住宅の情報サイトや情報誌などの場合は、掲載ルールがあるはずですので確認してください。

 

 

ベストホーム 不動産部