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ベストホーム桑名のおうちの話 【 家づくりの素朴な疑問を家づくりのプロに聞いてみよう④】

ベストホームは「暮らしを変える 住まいをつくる」をコンセプトに 富山の風土に合った家づくりを実践しています。ここでは施工事例や家づくりの豆知識などなどお伝えしていきます。

Q.家を建てるまでに打ち合わせは何回くらい必要?

A.契約までに最低3回、その後着工までに最低3回が目途ですが・・・

 

自由設計・注文住宅の場合、打合せは2つのフェーズに分かれます。

 

依頼先を決めるまで

候補先の住宅会社や工務店の主に営業担当者に家づくりの相談をします。(必要に応じて設計士やコーディネーターを交えて打合せる)

 

  1. 建築場所・時期・予算などの諸条件と間取り・デザインなどの要望を伝える
  2. 候補地や資金計画の提案を受け、間取りやデザインなどの要望を詰める
  3. 間取りやデザインの提案・見積りを受け、内容に合意できれば契約(合意できるまで繰り返す)

 

依頼先と契約してから着工まで

設計・コーディネーター・工務担当らと、実際に工事を進めるうえで必要な事柄を打合せます。

 

  1. 建築許可を受けるために必要な諸要件の確認
  2. 水廻り機器や内外装仕様の決定(必要に応じメーカーショールームにて)
  3. デザイン的な色柄やスイッチ・コンセントなど電気配線の決定

 

家づくりは打合せで決まります

自由設計・注文住宅の場合、形のないものを一から作り上げるわけで、単に家を買うというよりは「理想の住まい実現プロジェクト」を発注しているのです。依頼先により進め方は異なるでしょうが、回数にこだわらず納得いくまで打合せしましょう。ここでのやり切った感は必ず住み始めてからの満足感に繋がります。

 

Q.ウッドショックって何?

A.2021年春頃から木材価格が高騰したことをウッドショックと呼んでいます。

コロナ禍のアメリカで経済対策として住宅ローン金利が引き下げられたことをきっかけに在宅ワークの増加も相まって住宅需要が急増、木材需給が逼迫したことが原因とされます。2021年末には1棟当たりの木材費が100万円~数百万円も上昇し、現在も高止まったままという状況が続いています。

 

実はこの背景にはもっと根深いものがあります。

国土の7割が森林という日本ですが、実は住宅に使われる構造材(特に梁桁などの横架材)は多くを輸入に頼っています。日本で戦後盛んに植林された杉よりも、輸入材の米松の方が曲げ強度に優れ横架材に向いているのです。木が育ち国産材の供給体制を確立する前に、輸入材に市場を占められてしまったのです。

日本は長い経済低迷期を経て購買力が弱り海外では買い負け、国内林業は輸入材の戦略に負け市場を押さえられています。しかしながら伐採期を迎え、いよいよ使い時を迎えた国産材は有望な純国産資源です。これらを建築材・バイオマスエネルギーとして積極的に産業化し利活用するための戦略立てが急務です。

 

Q.ZEHって何?

A.Zero Energy House(ゼロエネルギーハウス)の略称です。

 

外皮性能(断熱性・保温性)を強化し高効率設備(省エネ性)を使うことで「暖房、冷房、換気、給湯、照明」に使われる一次エネルギーが20%以上省燃費になり、創エネ設備で自家発電することで使うエネルギーを全部を賄える家です。

 

 

ZEH(ゼッチ)

[UA値]:0.4以下(1・2地域)、0.5以下(3地域)、0.6以下(4~7地域)

[一次エネルギー削減量]:創エネ分を含めず20%以上削減、且つ創エネ分含め100%以上削減

 

 

その他にも、ZEHのバリエーションが存在します。

都市部・寒冷地・低日射地・多雪地など地域特性や建築的制約により太陽光発電に不利な場合、あるいはより高次な要件を満たす場合などです。

 

Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)

[対象地域]:寒冷地、低日射地域、多雪地域に限る

[UA値]:ZEHと同じ

[一次エネルギー削減量]:創エネ分を含めず20%以上削減、且つ創エネ分含め75%以上100%未満削減

 

ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)

[対象地域]:都市部狭小地の二階建以上及び多雪地域に限る

[UA値]:ZEHと同じ

[一次エネルギー削減量]:創エネ分を含めず20%以上削減

※創エネ設備がなくてもよいのがポイントです!

 

ZEH+(ゼッチプラス)

[一次エネルギー削減量]:創エネ分を含めず25%以上削減、且つ創エネ分含め100%以上削減

以下のうち2つを満たす

  • 外皮性能の更なる強化:UA値0.3以下(1・2地域)、0.4以下(3~5地域)、0.5以下(6・7地域)
  • 高度エネルギーマネジメント:HEMSを導入
  • 電気自動車への充電設備又は充放電設:EV充電コンセント、V2H等

 

Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)

[対象地域]:寒冷地、低日射地域、多雪地域に限る

[一次エネルギー削減量]:創エネ分を含めず25%以上削減、且つ創エネ分含め75%以上100%未満削減

以下のうち2つを満たす

  • 外皮性能の更なる強化:UA値0.3以下(1・2地域)、0.4以下(3~5地域)、0.5以下(6・7地域)
  • 高度エネルギーマネジメント:HEMSを導入
  • 電気自動車への充電設備又は充放電設:EV充電コンセント、V2H等

 

 

ZEH住宅にするには断熱強化や高効率設備にイニシャルコストが増しますがランニングコストは大きく下がります。

またZEH支援事業や地域型住宅グリーン化事業など国の補助金制度もありますので建築の依頼先に相談してみてください。